Boyden Executive Search

効果的に面談を行う事は、限られた時間の中で候補者の事を深く知り、将来のパフォーマンスを予想し、正しく採用の可否を決断する為に大変重要です。

By Seiji Iwamura

今日の競争の激しいビジネス世界において、企業の人材の質の高さは、競合他社との差をつける上で大変重要であり、一方、優秀な人材の獲得は、年々難しくもなってきています。

面談者は、優秀な人材を獲得する難しさを念頭に、効果的な面談を行い、候補者の将来のパフォーマンスやマネジメントスキルを予測する面談方法を学ぶ事が、推奨されます。

因みに、エグゼクティブサーチ会社をご利用される場合は、担当コンサルタントによるスクリーニングを通過した候補者とのご面談となる為、下記とは違う面談方法が推奨されます。下記の面談方法は、エグゼクティブサーチ会社を通さない場合の、効果的な面談方法の一例です。

面談の3ステップ

面談は、以下の3つのステップに沿って行えます。

ステップ1. 職務内容・理想の人材像をまとめる
ステップ2. 候補者との面談実施
ステップ3. 採用・不採用の決定

ステップ1. 職務内容・理想の人材像をまとめる

以下は、職務内容や理想の人材像をまとめたJob/Candidate Profileの一例です。

ステップ2. 候補者との面談実施

以下は、面談の進め方です。

初めに -- 候補者がリラックスできるような会話をする

コンピテンシーの確認をする -- 様々な事柄を効果的に質問し、候補者自身の説明を仰ぎ、候補者のコンピテンシー(行動特性)を確認する
- 過去の成果や功績に関する質問
- 自己評価や自己診断に関する質問
- 状況ベースの質問

より深く追求する -- 特定のコンピテンシーの最終確認、能力の限界の確認、懸念点や疑念点の払しょくをする
- 採用ポジションに必要とされるコンピテンシーを持っているか徹底的に審査する
- 面談で浮かび上がった懸念点や能力の限界を徹底的に審査する

ラップアップとアピール -- 面接を締めくくるに向けて、他に何か知りたい事項は無いか候補者へ確認する。また、必要に応じ、(相応しい候補者と判断した場合は)企業や採用ポジションの魅力をアピールする                                

面談後 -- 面談時のメモを参考に、候補者のコンピテンシーや長所や短所をバランスシートにまとめる

面談においては、候補者のこれまでの経験のみで採用か不採用かの判断をするのではなく、候補者の行動特性を踏まえ、総合的に判断する必要があります。候補者が有能かどうかをを判断するためには、彼らが何をしたかではなく、どのように、なぜ、したのかを知る事が重要です。

“候補者の過去や現在の行動特性を知る事は、将来のパフォーマンスの予想に繋がる”

コンピテンシーを説明する際にIce-Berg Modelというものがあります。これは、学歴・スキル・知識などは、履歴書を見て判断する事が出来ますが、コンピテンシーは、下図の海面下に埋もれているように、履歴書からは判断できない、面談により判断する必要がある部分となります。モチベーションの高さ・分析力・誠実さ・イニシアチブ・チームワークなどは、どれも面談を通じて判断する事が可能です。

面談を行う際のポイントとして、以下が挙げられます。

以下の図は、面談時のメモの取り方です。

面談時のメモの取り方のコツとしては、以下が挙げられます。

例 :        

Bright  = I (Intellectual)
Hardworking = M (Motivation)
MBA  = E  (Education)
Team Player  = P (Interpersonal)

以下は、バランスシートの一例です。

ステップ3. 採用・不採用の決定

バランスシートと職務内容・採用基準を比較し、採用か不採用か最終的な決断を下します。

まとめ

最後に面談にかける所要時間ですが、少なくとも一時間かける事を推奨します。この理由は、面談に慣れている候補者と、面談に慣れていない候補者がいるからです。

面談に慣れている候補者は、ジョブホッパーである可能性もあり、これまでに面談を何度も経験している事から、どのような質問をされるか予想する事が出来て、どのような回答が面談者に好印象を与えるかも熟知しており、面談開始の三十分間で面談者に強く好印象を残す事が出来る可能性が高いからです。

一方、面談慣れしていない候補者は、転職の経験があまりなく、例えば十年以上面談を受けた事がないような人材も含まれ、始めの三十分間くらいでは、印象という視点においては、好印象を残す事が出来ない可能性があるからです。

よって、始めの三十分間での印象が良くても悪くても、更に少なくとも三十分間かけて、悪印象を覆すような素晴らしい実績や行動特性を持っていないか、逆に好印象を覆すような不安要素となる行動特性を持っていないかどうか、納得の行く結論が出るまで面談を続ける事を推奨いたします。 

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